新・道具のはなし(1)〜はさみ〜

僕がペーパークラフトを作る時、実際に使っている道具・使ってみたい道具・使ってみた道具の感想についてご紹介する「道具のはなし」は旧ブログでもやっていた題材なのですが、ブログも新しくなったので改訂版として再出発します。まずは基本中の基本「はさみ」から。

僕のペーパークラフト制作において、切る作業はほぼこのはさみを使って行われています。
使い始めたのはかれこれ23年ほど前、アルバイトで初めてペーパークラフト制作に携わった時からになります。当時職場の先輩が皆これを使われていたこともあってか、バイトの僕も1本譲り受けました。
はさみとしてはちょっと大柄で、まるで裁ち鋏のような飾りっ気のない見た目。最近の文具ばさみはオシャレなカタチ・色のものも多いので、それらと比べると無骨感出まくりです。ところがどっこいこれが意外と手にしっくりと馴染むので、紙であれば厚いモノでも薄いモノでも、ざっくり大きく切り分けるのも細かい切り抜き作業も、オールマイティーに使いこなせます。(大人の手の大きさであれば大丈夫。中高生以上だったら使えるかな?)2メートル以上になるアミメキリンの厚い紙も、指先に乗るくらいのあまがえるの紙工作もこのはさみ1本で切り抜いて作っているのです。裏を返せば僕の場合、これが無いと仕事にならないってことになりますね。
特筆すべきはその切れ味で、刃先までしっっっかりと切れるのが良いところ。タックをよせるのりしろなどの切り込みを入れる時、切れないはさみだと切り込みを入れた先端が“くにゃっ”っと曲がってしまうのですが、それがなくスパッスパッと切れてくれます。手に入れてからしばらくは、切ることだけでも楽しくなってしまうほどでした。(個体差もあると思うので、切れ味の保障をするものではありません、あしからず。)
文房具としては高価な商品ですが、値段以上の満足感はあるかなーと思います。(僕が買い増した時・20年前には¥2800くらいでした。)なにせ20年以上使っているのですから。

僕の個人的な好みとしては、中央で留めてあるネジをマイナスドライバーでちょっとゆるめて使うのが心地よいです。(このあたりは好みなので、締めすぎたり緩めすぎたりしないよう十分注意してくださいね。)

などと書いてはみたものの、僕が使って心地よいものが万人に当てはまるわけではないので各々手に馴染む使いやすいはさみを見つけてみてくださいね。正直なところ僕以外に、このはさみを使っていて激推ししている人(作家さん)など見たことないしねー。

今このはさみを扱っているところはほとんど無いようです。21cmのタイプの扱いは割とあるようなのですが…。残念だなぁ。

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