富山県高岡市
高岡おとぎの森公園 おとぎの森館
2019年7月27日(土)〜8月18日(日)
高岡市出身の坂さんからのお声がけにより、7年ぶりに集まった篠崎均さん・坂啓典さん・光武利将さん・ごとうけいによる4人展。
緑豊かな広場の中にある施設です。園内にはドラえもんのキャラクター像や大型の遊具が設置されていて子供を遊ばせるにはもってこい。園の中央を千保川が横切っているのですが、河岸は整地されているので夏場は水遊びにも良い感じ。3階の展望台からの眺めも最高です。
3階展望台より 怪奇!? 右にも左にも光武さん。 なんちて。
入口を囲うようにどーんと看板が
中へ入ってみると中央に4人の紹介バナーと代表作が展示されています。左手のドアの向こうには篠崎さん、光武さん、坂さんの展示スペース。右手は4人のペーパークラフトが手に取れる物販スペース。奥に進んでいった左右の通路と、地下の回廊が僕のスペースです。
階段を降りて地下回廊へ
ここはもともと富山の自然を学ぶことのできるジオラマが設置されていたので、それを活かすかたちで展示させていだだきました。背景とマッチしてますよね、ねっ(笑)。今回の展示の見せ場は何といっても展開図バナー(垂れ幕)です。「えっ、そこ?」と、ツッコミが入りそうですがそこなのです。ひと月前の最終下見の時に思いついて、速攻で仕上げました。60センチ×2メートルのバナーを32本作って吊り下げています。コンクリート打ちっ放しの壁面は何もないと殺風景で暗く見えてしまいますが、展開図バナーが下がると華やいでお祭り感が出ますよね。自画自賛。3日間の搬入期間中、寝ずに作ったマレーバクも元気に出迎えてくれています。
1階に戻って入口左手のドアを抜けるとまずは篠崎さんのスペース。クルマの形の完成度とイラスト再現が素晴らしく、圧巻。見応え十分です。真ん中は光武さんのスペース。カメラ、クルマ、ロケット、飛行機、電車、自転車、シューズ、スタジアムまで精密な工作は幅広〜くなんでもおまかせです。いちばん奥が高岡の星・坂さんのスペースです。からくり作品はまわし放題。期間中なんども補修・交換してました(笑)。絵本の展示コーナーも丁寧に展示されてましたよ。アトリウムにはTVチャンピオン・ダンボール王3連覇・篠崎さんの巨大なダンボール作品が
最後にたどり着くのが物販コーナー。おかげさまでたくさんお買い上げいただきました。
おとぎの森館は円を基調としたつくりになっていて、会場の区画も扇を広げたようなかたち。机や什器を並べようとしたときに、直角がでないーっ!というところに度々ハッとさせられます。また、通路や地下回廊は円周を一周するようにできているので、どうやっても一見で見渡すことができません。搬入・設置の際には、しばしば自分が円周のどこにいるのか?出入口はどっちが近いのかわからなくなって回廊をグルグル歩き回りました(笑)。先を見通せないというのは、見方を変えると「次に何が出てくるのかわからない。進むごとに新たな発見がある。」ということでもあるので、これはこれで今までにない面白い展示になったのではないかと思います。